マイコス菌根菌を核にしたバイオスティミュラント体系による乾田直播。節水・省力型の持続可能な米づくりを、自社圃場での実証を経てご提案しています。
水田農業を支えてきたインフラと環境の前提が変わりつつあります。
水路・揚水ポンプ・ため池といった農業インフラの多くは整備から50年以上が経過し、老朽化が進んでいます。農地面積の縮小と担い手不足により、維持・更新が後回しになりがちです。
加えて、近年の猛暑・渇水は水田農業に直接的な影響を与えています。従来型の水田前提の発想を見直し、節水・省力型の乾田直播栽培を選択肢に加えることが、これからの地域農業に求められています。
お持ちの圃場の地理的特性に合わせて、納品先のターゲティング・ゾーニングと組み合わせ、少ない人的リソースで経営効率を高めていきましょう。
菌根菌の仕組みから除草管理まで、6つのポイントで解説します。
マイコスは土壌に自然に存在する共生菌(アーバスキュラー菌根菌 / AMF)です。植物の根に感染して「菌根」を形成し、リン酸などの難吸収性栄養素の吸収を助け、乾燥ストレスへの耐性を高めます。
稲の根にマイコスが感染すると、根の内部に「樹枝状体(arbuscule)」が形成されます。これが土壌中に張りめぐらされた菌糸ネットワークの起点となり、広範囲からリン酸・微量要素・水分を効率的に吸収し、稲に供給します。
一方でマイコスは稲が光合成で生み出した糖分を受け取り、互いに共生する関係を築いています。
慣行の湛水栽培では「水根」と呼ばれる直線的で毛根の乏しい根が形成されます。土壌に固定されたリン酸や微量要素を取り込む力には限界があります。
一方、乾田環境でマイコスを接種すると、稲の根が菌根化し、菌糸が根の外へ広く展開します。菌糸は毛根の代わりとして機能し、根が到達できない範囲からも水分・養分を効率的に吸収するため、発芽や初期生育が安定します。施肥ムラもカバーします。
イネ(Oryza sativa)はアーバスキュラー菌根菌と共生可能な菌根植物です(Smith & Read, 2008)。
湛水下では菌根形成が抑制されやすい一方で、乾田条件や直播栽培では菌根形成が促進されやすく、リン酸吸収・乾燥耐性・塩ストレス耐性の向上など多くの利点が報告されています(Yamato et al., 2005)。
マイコスの活用は、特に乾田稲作において高い親和性を示します。
乾田でマイコスを施用した稲では、以下の生育特性が確認されています。
台風等による倒伏リスクを軽減
秋雨・水没被害を回避しやすくなる
節水型・省力型栽培に適応
低投入でも高品質を実現
これらの効果は、コストダウンという大きな経営的メリットにつながります。
乾田直播の最重要ポイントは、適期・的確な除草管理にあります。
乾田直播では、田起こし・水張り・代かき・苗代づくり・田植えが不要となり、大幅な労力・コスト削減が可能です。しかし水田が持つ「濁水による除草機能」が失われるため、除草剤の選定とタイミングが成功と失敗を分けます。
土壌面の準備では、有機物(前作残渣)を残しつつ凸凹の少ない平滑さを確保することが重要です。凸凹が多いと以下の問題が生じます。
雑草を確実に抑えつつ、稲の発根と初期生育を促進する資材が求められます。土壌の酸化還元状態や雑草・病害虫の発生状況に応じた資材提案を行っています。
作付け手順、機械体系、施肥防除レシピについては個別相談に応じています。
当社はバイオシードテクノロジーズ(BST社)長野県唯一の正規代理店として、以下の革新的な資材群を提供しています。
これらを組み合わせたバイオスティミュラント体系により、土壌の物理・化学・生物性を同時に改善し、作物の自律的な成長を引き出します。
二価鉄を中心としたミネラル群とアミノ酸・有機酸の組み合わせにより、マイコス菌根菌をはじめとする土壌微生物の活性を最大限に引き出す資材体系です。
スーパーバイオX(SBX) ― 高品質廃菌床に強還元性のアイアンKを添加した機能性特殊肥料。残渣処理と土壌団粒化に。
ウルトラ・エックス(UX) ― 化成肥料に代わる次世代型緩効性肥料。還元力・微生物活性・有機酸のバランスを両立。
全国各地のBSTユーザーネットワークを通じて、乾田直播のノウハウを集約しています。
2023年・2024年の収穫実績では、見た目・食味ともに従来の移植栽培と遜色のない品質が確認されており、現地での高い評価につながっています。
移植栽培、湛水直播、乾田直播節水栽培における水管理の方法、土壌改良、施肥についてご相談に応じます。水張り中のメタン発生抑制にもマイコスDDSRは有効です。
現在お困りの病害虫の種類、除草剤の履歴などをお知らせいただければ、
実証データに基づいた施肥設計・除草タイミング・資材の組み合わせをご提案いたします。